SSブログ

大谷亮平「ゼロが1個違って…」“逆輸入俳優”が語る韓国の芸能事情〈週刊朝日〉 [大谷亮平「ゼロが1個違って…」“逆輸入俳優”]

大谷亮平「ゼロが1個違って…」
“逆輸入俳優”が語る
韓国の芸能事情〈週刊朝日〉


大谷亮平.GIF
大谷亮平(おおたに・りょうへい)/
1980年、大阪府生まれ。2003年、
韓国のCM出演を機に韓国で芸能活動を始め、
06年に俳優デビュー。
日本でもドラマ「ラヴソング」(16年)から
活動開始。
大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」
出演で注目を集める。そ...



ドラマ「逃げ恥」でハイスペックな
イケメンを演じ、一気にブレークした
大谷亮平さん。

すでに韓国でキャリアを築いて
いたことから、“逆輸入俳優”とも
称される異色の経歴の持ち主。

韓国での驚きの経験とは。
作家の林真理子さんが迫ります。


*  *  *


林:12年向こうにいたということですけど、
ご家族は、早く日本に帰ってこいと
言わなかったんですか。


大谷:言わなかったです。
あきらめてたかもしれないですね。


林:じゃあ、今のご活躍すごく
うれしいんじゃないですか。
帰ってきてくれるわ、
人気者になるわ、
「朝ドラ」にも出ちゃうわ。


大谷:うれしいんでしょうけど、
一回僕、大病でヤバかったときがあって、
「生きてるだけでも」みたいな状態に
なったので、それをトラウマに
させちゃってる感じがあるんですよね。

それがあるので、韓国に行こうが
何をしようが、生きてるだけで
いいということみたいです。

ただ、
「健康だけは気をつけなさい」と
言われてましたね。

「ちゃんと寝られてるの?」とか、
野菜とかをいろいろ送ってきたり(笑)。


林:いいお母さまじゃないですか。
大谷さんはおもしろい経歴で、
まず韓国でブレークしたんですよね。


大谷:というか、スタートが
ほぼ向こうなんです。


林:韓国語はできたんですか、そのころ。


大谷:いや、まったくできなかったですね。
日本でちょっとモデルみたいなのを始めて、
すぐ向こうの仕事が決まったんです。


林:CMですね。


大谷:これも運がよくて、一発目の
CMがすごく大きなCMだったんですよ。
ダンキンドーナツなんですけど、
最初はイ・ビョンホンさんが
されていたのですが、
次のキャラクターは韓国では
知られていない人にしようと
いうことになって、
アジアに広げてオーディションを
やって、それでたまたま僕に
決まったんですよね。

その一本でみんなに知ってもらえて、
呼ばれて韓国に行ったんです。


林:そのあと韓国の映画とか
ドラマにも出たんですね。


大谷:いろいろやらせてもらいましたね。


林:私は大谷さんが出演された
韓流ドラマを見てないんですけど、
そこから日本でもジワジワと
火がついたという感じなんですか。


大谷:いや、
たまたま釜山国際映画祭
という大きな映画祭があって、
僕もそこに行ってたときに、
ソウルの事務所の人と、
日本の今の事務所(アミューズ)の
人が出会ったんです。

いろいろ話してるうちに、
「うちの事務所に日本人がいるんだよ」
という話になって、福山(雅治)さんが
主演されていた
ドラマ(「ラヴソング」16年)に
途中から出演させていただいたんです。

それが日本での1本目の
ドラマだったんです。


林:そうなんですか。
聞いた話ですけど、韓国でのギャラ、
間違って1ケタ少なく渡されて
たんですって?

大谷:いや、間違ってたんじゃなくて、
だまされたんです(笑)。

最初のCMがよかったので、
以降もけっこうCMが決まったんです。

ちょっと複雑なんですけど、
日本人モデルとして行ってるので、
「日本でのCMのギャラぐらいの
額を言っておけば納得するだろう」
っていうことだったらしくて、
でも、実際はその10倍ぐらいの
ギャラだったんです。


林:まあ!


大谷:芸能人枠のギャラをもらってるのに、
日本の事務所には
「日本での新人モデルのギャラ」
みたいなことを言ってたんです。

わりとほかの仕事もしていたのに、
韓国の事務所に
「ぜんぜんマイナスだよ」
って言われて、おかしいなと
思っていたんです。

家賃とか語学学校のお金と
家庭教師のレッスン代とかを
事務所に出してもらってたんですけど、
それにしてもマイナスは
おかしいんじゃないかと
思っていろいろ調べたら、
ゼロが1個違ってたんです。


林:ピンハネしてたということですか。


大谷:はい、ソウルの事務所が。


林:ひどいじゃないですか。


大谷:ちょっとありえないことを
するんですよね。
クライアントとの契約書に
偽造したハンコを押して見せたりとか。


林:まあ……。
それでイヤな気分になって、
日本に帰りたいなと思ったんですか。


大谷:いや、そうはならなかったですね。
日本に帰ってきて何があるのかと
いうこともあったし、
仕事があるからソウルに
いたということでもないので、
まあ楽しかったんでしょうね、
あそこでの生活が。


林:合ってたんですね、性格に。


大谷:いえ、合っていなかったです(笑)。
日本みたいにきっちりしてないんです、
いろんなところで。

僕はけっこうきっちりして
ほしい人間なんですけど、
いろんなところが適当だったので、
イライラの毎日でしたね。


林:ニューヨークに行っちゃおうとか、
そういうことは思わなかったんですか。

大谷:仕事がないわけでもないですし……。
でも、いま思いますね。

どこか行っておけばよかったなって。

今ちょっと英語を勉強しようかなと
思ってるんですけどね。


林:ところでつまらない話ですけど、
韓国の現場と日本の現場、
お弁当はどっちがいいですか(笑)。


大谷:韓国かなあ(笑)。
まず、お弁当文化じゃないので。


林:韓国は冷たいごはんを
食べさせられると屈辱なんですってね。


大谷:はい。ごはんを食べることに
対する執着心が、日本より強いです。

あいさつの一つとして
「ごはん食べた?」と
いうのがあるんです。


林:「まだ食べてない」と言ったら、
おごってあげる文化なんですか。


大谷:食べたか食べてないかを
聞きたいんじゃなくて、
「ごはん食べた?」と
いうのがあいさつなんです。

あったかいものをちゃんと
食べることにすごくこだわりますね。


林:お弁当じゃなくて、
ケータリングなんですね。
あったかいものがいっぱい並んで、
おいしそう。


大谷:冬の撮影はとにかく
寒いんです。
気温がマイナスの中での
ハードスケジュールなので、
あったかいものがないと
やっていけないというか。


林 二つの国の文化の違いを知ってる人、
大谷さんぐらいですよね。


大谷:どっちもよさがあって、
ソウルにいるときは日本が
すごくよく見えるんですけど、
戻ってくると向こうのよかった点も
見えてきますね。


林:日本に帰ってきて、
すぐ日本語のセリフが
頭に入ってきました? 
今までハングルだったのに。


大谷:帰ってしばらくは、
日本語でのセリフをどう言って
いいかわからなかったです。

日常の会話はぜんぜん
大丈夫なんですけど、
セリフっぽく言うのはどうなのかな、
と思いながらやってました。

今も場数を踏んでいる段階で、
少しずつ合わせていっているという
感じです。


大谷亮平-1.GIF
大谷亮平さん(左)と林真理子さん 
(撮影/写真部・小山幸佑)



(構成/本誌・松岡かすみ)


※週刊朝日  2019年11月29日号より抜粋


AERA dot. 11/23(土) 11:30配信

最終更新:11/23(土) 11:55



https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191121-00000014-sasahi-ent&p=1
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191121-00000014-sasahi-ent&p=2
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191121-00000014-sasahi-ent&p=3













nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。