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「これって誰得?」斎藤工が疑問を感じるバラエティー番組のお約束 [斎藤工が疑問を感じるバラエティー番組のお約束]

「これって誰得?」
斎藤工が疑問を感じる
バラエティー番組のお約束


斎藤工が疑問.GIF
斎藤工(Photo by 黒羽政士)


『笑ってはいけない』シリーズで
爆笑をさらい、野性爆弾・くっきー!の
プロデュースのもと番組の企画で
R-1ぐらんぷり予選にも出るなど、
俳優でありながら笑いの世界にも
貪欲に挑んできた斎藤工。


企画・プロデュース・主演する
最新映画『MANRIKI』でも、
芸人・永野のアイディアを
予測不能なブラックコメディーへと
昇華させている。

そんな斎藤が語る「笑い」、
そしてバラエティー番組への
思いとは。

【BuzzFeed Japan / 神庭亮介】



ジャンル分け不能な怪作



斎藤工が疑問-1.GIF
映画『MANRIKI』



――『MANRIKI』は
ブラックコメディーであり、
サイコホラーでもあり、
ジャンル分け不能な怪作です。
斎藤さん自身は
「小顔矯正スプラッタ」
とも評していましたが。

「小顔矯正スプラッタ」というのは、
入り口のドアノブに過ぎません。

その奥に何があるかっていうのは、
見た方それぞれだと思うんです。

こういう映画って海外だと
いわゆるB級スプラッタ・ホラーに
なっちゃうと思うんですけど、
今回はあえてアートチームで
つくりました。

ただただエグい描写の
ゴアムービーというよりは、
メイド・イン・ジャパンの
カッコ良さを目指しています。

特に撮影の荒井俊哉さんは、
ファッション・フォトグラファー
の巨匠。彼の画って美しくて
新しいんです。

背伸びして海外のマネを
するのではなく、
国産でどうカッコ良く見せるか。

そこに挑戦できたし、
満足がいくものになったと
思っています。


実家が金持ち映画?



斎藤工が疑問-2.GIF
「自分でそういう道を選んできたんですけど…」



――笑いの要素も散りばめられていますね。
詳細なネタバレは避けますが、
「実家が金持ち」というセリフが
出てくるくだりは思わず吹き出しました。

ありがとうございます。
「実家が金持ち映画」という
括りでもいいかもしれないですね。


――『笑ってはいけない』への出演や
R-1予選出場など、お笑いに対しても
旺盛に取り組まれています。

R-1予選の出場前は本当に緊張しました。
何てことを提案してしまったんだろうと。

バラエティーでも期待の
ハードルが上がるんですよ。

「お前は何かやるだろう」
というような。

「ここで何か一言」と
託されることもありますし…。

自分でそういう道を選んで
きたんですけど、
恐ろしいことではありますね。


海外との温度差



斎藤工が疑問-3.GIF
「ジャッジは難しいですね」



――斎藤さんにとって「笑い」とは。

コメディアンとアクターって
職業としては分かれてるんですけど、
同期している部分もある気がしていて。

海外の映画祭に行くと、
最大のリアクションって
笑いなんですよね。

日本だといわゆる娯楽映画でも
ない限り、みなさん結構かまえて
「笑っていいのかな?」と
いう見方をしている部分がある。

海外だと笑いがひとつの基準に
なっていて、どれだけ笑いを
確保できたかがそのまま
映画の評価になったりすると
思うんです。

だけど、撮影現場だけ面白くて、
完成後に通して見ると
めちゃくちゃスベってる
みたいなことも結構ある。

そのジャッジは難しいですね。


笑いと作為



斎藤工が疑問-4.GIF
「いかに作為的な笑いを避けるか、
ということを日々考えていました」



―楽屋オチにならないように。

はい。監督した『blank13』って
いう映画も後半はほぼエチュード
(即興劇)で撮ったんですけど、
いかに作為的な笑いを避けるか、
ということを日々考えていました。

たとえば、新ドラマの役者さんを
集めて番組をつくったりする
じゃないですか。

司会の方は頑張って「笑い」ベースに
しようとするんだけど、
やっぱり「カッコイイ人・キレイな人」
ベースになっちゃうんですよ。
僕はそれがあまり好きじゃなくて。

ファンの人たちは嬉しいと思うんです。

でも、一般の視聴者としては…。

時には、これって誰得なのかな?と
考えてしまうこともあります。

お茶の間目線を忘れない

――ある種の予定調和。



斎藤工が疑問-5.GIF
「代わりのきかない何かを提示しなきゃ、
そこに呼ばれた意味がない」



ひとつのフォーマットで成功したら、
フランチャイズでチェーン
展開するみたいな発想。

役者さんが入れ替わっても
変わらない。

それってパーソナルじゃない
ですよね。

だからこそ、代わりのきかない
何かを提示しなきゃ、そこに呼ばれた
意味がないし、自分が見ていたとしても
チャンネル変えるなって思うんです。

スタジオに来ている人たちは
興味を持って観覧に来ているし、
スタッフさんたちもいいものを
つくろうとして前のめりになっている。

でも、テレビって何かしながら
見るメディアで、日常のなかで
チャンネルを止めるか
どうかはお茶の間に
イニシアチブがある。

その目線を忘れたら
アウトだと思っています。



斎藤工が疑問-6.GIF
斎藤工



〈斎藤工〉 1981年8月22日生まれ。
東京都出身。パリコレクション出演など
モデルとしての活動を経て、
2001年に映画
『時の香り リメンバー・ミー』で
俳優デビュー。

映画・テレビ・舞台で幅広く活躍する一方、
「齊藤工」名義で監督作も発表。

映画『blank13』は
上海国際映画祭アジア新人賞部門の
最優秀監督賞をはじめ、
各国の映画祭で8冠に輝いた。

趣味は旅、合気道、サッカー、写真。



BuzzFeed Japan 11/30(土) 10:07配信

最終更新:11/30(土) 11:04


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191130-00010002-bfj-ent&p=1
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191130-00010002-bfj-ent&p=2













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