SSブログ

山崎育三郎は私たちを“新しい世界”へ導く 『エール』久志役に通じる、周囲に影響を与える求心力 [山崎育三郎は私たちを“新しい世界”へ導く]

山崎育三郎は私たちを“新しい世界”へ導く 
『エール』久志役に通じる、
周囲に影響を与える求心力





山崎育三郎は私たち.GIF
『エール』写真提供=NHK





“プリンス”が“プリンス”を演じる。

NHK、攻めている。

NHK連続テレビ小説『エール』は
「音楽」がテーマということもあり、
劇中でミュージカル俳優たちが
その存在感を示している。


中でも裕一(窪田正孝)の
福島時代の幼なじみで、
音(二階堂ふみ)の音楽学校の
先輩でもある“プリンス”こと
久志役の山崎育三郎が物語に
与えるインパクトは非常に大きい。


山崎育三郎とは一体どんな俳優なのか。

そしてミュージカルの世界では
どんな活躍をしているのか。

過去にインタビューした
印象なども含めながら、
その素顔を語っていきたい。


じつは彼、子役時代から
数えると俳優歴20年以上の
ベテラン。が、
多くの人が山崎育三郎の名を
知ったのは、ミュージカル
『レ・ミゼラブル』の
マリウス役ではないだろうか。


ミュージカルの金字塔
『レ・ミゼラブル』は、1
987年の日本初演以来、
多くのスターを輩出してきた。

映像作品で名前が売れていなくても、
海外スタッフによるシビアな
オーディションを勝ち抜けば
大劇場で芯に立つチャンスが
ある作品。

2007年、山崎はこのミュージカルで
幼いころから憧れ続けた
マリウス役を勝ち取り、
以後、さまざまな作品で
主要な役を演じることになる。


『レミゼ』マリウス役に加え、
モーツァルトからアメリカ兵、
暗殺者に吟遊詩人、
LGBTQの青年など、
大舞台で多様な役を担い、

ミュージカル界の“プリンス”
として認知される山崎。

事務所移籍後には映像作品でも
しっかり爪痕を残してきた。

2015年には
『THE LAST COP/ラストコップ』
(日本テレビ系)に第1話の
ゲストとして登場。

このドラマで『エール』裕一の
父・三郎役の唐沢寿明や
窪田正孝とも共演し、

同年の『下町ロケット』
(TBS系)では佃製作所を
あとにして、人工心臓弁の
研究員として働くアツい男
・真野賢作役を演じている。

と、ここまで映像ではさほど
強い色のあるキャラクターを
演じることがなかった山崎だが、
2016年「禁断の扉」を
華麗に開け放つ。


その「禁断の扉」とは
「クセが強すぎるキャラ」。

遠藤憲一主演の
『お義父さんと呼ばせて』
(カンテレ・フジテレビ系)では、
有能・イケメンでありながら、
空回りが甚だしく、
突然踊りだす砂清水役を演じ、
吹っ切れたキャラクターが
話題となる。

また、WOWOW制作の
ミュージカルバラエティ
『トライベッカ』の
コントコーナーでは、
角刈りのオヤジから
くるくるパーマのお母さん、
酔っぱらった猫など
ブっ飛んだキャラクターを担当し、
圧倒的なコメディセンスを
見せつけた。

この“プリンス”らしからぬ
クセが強すぎるキャラは、
初主演ドラマ
『あいの結婚相談所』
(テレビ朝日系)藍野真伍役や、

『おっさんずラブ-in the sky-』
(テレビ朝日系)の獅子丸怜二役にも
繋がっていくのだが、特筆したいのは
『昭和元禄落語心中』
(NHK総合)の助六役だ。

天才でありながら、
生まれや育ち、
素行の問題もあって
落語界の王道から弾かれ、
非業の死を遂げる
落語家・有楽亭助六。

誰にも負けない明るさと
華があるのに、どこか寂しさや
哀しさを背負うこの役を
演じる山崎育三郎は最高だった。


舞台では見ることのなかった
泥臭さが映像ではしっかり活き、
美しい口跡とキレのある
発語で夭折の天才落語家を
しっかり魅せた。


ミュージカル界でも指折りの「行動派」


何度か雑誌の取材で
インタビューをさせてもらった
こともあるが、作品や自分が
演じる役に対してとても
真摯に向き合っている
人だと感じる。

愛車に加湿器を積んでいる
のももちろん喉のケアの
ためだろう。

取材現場で出される
飲み物のカップを
持つしぐさがいつも
綺麗なのも印象的だ。


じつは山崎、
ミュージカル界で指折りの
「行動派」でもある。

彼の誘いでクラシック界や
声優業からミュージカルの
世界に足を踏み入れた俳優も多く、

城田優、尾上松也と結成した
「IMY」では、将来、世界に
通用するオリジナルミュージカルを
作りたいと語る。

また俳優たちがリモートで歌う
「【Shows at Home】民衆の歌 /
Do You Hear The People Sing ?
- Les Miserables -」にも、
発起人の上山竜治に加え、
山崎の声がけで多数の
ミュージカル俳優が参加している。


個人的な感覚だが、
他の俳優にインタビューをした際、
もっとも多く名前が挙がるのが
山崎育三郎で、その求心力に
いつも驚かされるのだ。


『エール』第7週では音に
音楽と向き合う勇気を与え、

裕一との再会も果たした
“プリンス”久志。

今後も彼はふたりが進む音楽の
道に多大な影響を与えていくのだが、

その在り方は現場で周囲を巻き込み、
新しい世界へ導く山崎育三郎自身の
姿と重なって見える。

山崎は4月から5月にかけて
ミュージカル『エリザベート』の
東京公演で、
“御手洗ミュージックティーチャー”
役の古川雄大とともに黄泉の帝王
・トートを演じるはずだった
(新型コロナウイルスの影響に
より上演中止)。


ミュージカル界の“プリンス”
としての姿を劇場で観るのは
少し先になってしまったが、
そのぶん『エール』での
活躍を楽しみにしたい。


最後に久志、子ども時代の名言(?)を。

「僕は存在感があるのに
気配を消すのが得意なんだ」。

さすがプリンス、ずっとブレない。



山崎育三郎は私たち-1.GIF
幼少期の久志(山口太幹)も山崎育三郎にそっくり?





上村由紀子




リアルサウンド 5/17(日) 8:03配信


最終更新:5/17(日) 21:23


https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200517-00010007-realsound-ent&p=1
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200517-00010007-realsound-ent&p=2












nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。