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名曲散歩/さとう宗幸『青葉城恋唄』歌詞に「青葉城」がない理由 [名曲散歩/さとう宗幸『青葉城恋唄]

名曲散歩/さとう宗幸『青葉城恋唄』
歌詞に「青葉城」がない理由




名曲散歩/さとう宗幸『青葉城恋唄』.GIF
写真:AC



東京・神田の古いビルの2階。

そこには夜な夜な紳士淑女が集まり、
うんちくを披露しあう歌謡曲バーが
あるという。

今宵も有線から、
あの名曲が流れてきた。

お客さん:お、このイントロは、
さとう宗幸の『青葉城恋唄』。

杜の都・仙台の爽やかな夏が
思い浮かぶ、清々しい曲だよね。


マスター:1978年、地方の時代と
言われ始めた頃のヒット曲。

ところで、この曲の作詞は
星間船一という人なんだけど、
知ってる?


お客さん:星間船一? 
はじめて聞く名前だなあ。


マスター:それもそもはず、
この人はプロじゃないんだ。

当時、地元ラジオ局の
パーソナリティーだった
さとう宗幸が、リスナーの
作った歌詞に曲をつけて
歌うコーナーから生まれたという。


お客さん:なるほど、
星間さんはリスナーの一人
だったのか。


マスター:さとう宗幸が歌詞を
読んでいるうち、アタマの
メロディーがすっと出てきて、
5分もかからず完成したという。


お客さん:「杜の都・仙台」の
名所や祭りが織り込まれた
ご当地ソングの決定版だよね。


マスター:「広瀬川」「七夕祭り」
「青葉通り」とかね。

ただ、この曲には肝心の
「青葉城」が出てこないんだよね。


お客さん:確かに!


マスター:実は星間さんのもともとの
歌詞には「青葉城仙台」と
書かれていたんだって。

ではクイズです。

その部分をさとう宗幸は
何と言い換えたでしょう?


お客さん:わかった!「杜の都」!


マスター:正解! 実は当時、
「仙台=杜の都」とはそれほど
認知されていなくて、
朝日新聞のデータベースを見ても、
この曲がヒットするまで
「杜の都」は2回しか
使われていなかった。

ただ、1978年以降は急増するんだよね。


お客さん:「仙台=杜の都」を
定着させたのは、さとう宗幸だったのか!


マスター:さとう宗幸は昔もいまも
仙台を拠点に活動していて、
宮城県民にとっては特別な
存在なんだよね。


お客さん:『青葉城恋唄』、
これは宮城県民にとっては、
もはや県民歌なんだろうなあ。


おっ、次の曲は……。


文/安野智彦

『グッド!モーニング』
(テレビ朝日系)などを
担当する放送作家。

神田で「80年代酒場 部室」を
開業中

参考:『朝日新聞』(2018年1月20日)/
BS朝日『うたの旅人』(2008年5月31日)




SmartFLASH 8/30(日) 16:31配信

最終更新:8/30(日) 16:31


https://news.yahoo.co.jp/articles/b648b7b9753ddf8631467c1ac3ebf65d12406781



青葉城恋唄 さとう宗幸


















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