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創刊45年「JJ」が休刊 元祖JJガール「山田美保子さん」が語る“赤文字系雑誌の思い出” [創刊45年「JJ」が休刊]

創刊45年「JJ」が休刊 
元祖JJガール「山田美保子さん」が語る
“赤文字系雑誌の思い出”



創刊45年「JJ」が休刊.GIF
発売中の20年12月号(新潮社)



光文社は、
女性ファッション誌「JJ」を
2021年2月号(12月23日発売)で
月刊発行の終了を発表した。

女子大学生を中心とした
18歳から24歳を
ターゲットに、
1975年に創刊。

後続の「CanCam」(小学館/82年創刊)、
「ViVi」(講談社/83年創刊)、
「Ray」(主婦の友社/88年創刊)と共に、
“赤文字系雑誌”と呼ばれた――。


“赤文字系”ってなに? 
という読者のためにも、
創刊時を知る“元祖JJガール”で
放送作家の山田美保子さん(63)に
解説してもらった。


 * * *


山田:ホントに、
ホントに休刊するんですか? 

――公式サイトである「JJnet」や、
TwitterやInstagramといった
SNS、YouTubeをはじめとした
動画コンテンツは発信する
そうですが、紙媒体は
事実上休刊のようです。

山田:ショックです。
なんだか、涙が出てきそう。
私の青春を返してという
気持ちですね。


着たい服が掲載された



創刊45年「JJ」が休刊-1.GIF
過去に登場した元JJモデルたち。左から
梅宮アンナ、梨花、藤原紀香、黒木メイサ(新潮社)



――やはり青春時代は「JJ」でしたか。

山田:75年創刊なので、
私がちょうど大学生になる時です。

制服を着ることがなくなって、
私服で通学するための
ファッションを参考にしました。

すでに「an・an」
(マガジンハウス/70年創刊)は
あったけど、あちらは、
今で言う“モード系”だから、
中高生時代、アイビールック
だった同級生たちも自分たちに
合った“参考書”を探して
いたのです。

そんなときに出たのが、
「JJ」でした。

ちなみに「JJ」って、
光文社の「女性自身」の
略なんですよね。


――赤文字系雑誌って何のことですか? 

山田:「JJ」をはじめとして、
「CanCam」、「ViVi」、「Ray」は、
みんな雑誌タイトルが赤系の
色使いだったんです。
いずれも最初はコンサバ系でしたね。


――山田さんは東京生まれの
東京育ち、初等部から青山学院。
それでもファッションに
困ることがあったのだろうか。

山田:当時はもちろんネットなど
なかったから、数少ない
ファッション誌の情報は貴重でした。

それが自分たちの世代向けに
創刊されたわけですから。

やっと私たちが着たい服が
載っている雑誌ができた、と。


――まさに元祖JJガールだ。


カリスマも生まれた

山田:創刊当時は隔月刊だったんです。
それを学食で、友達と回し読み
するわけですよ。

ファッションチェックは
もちろんでしたけど、
「JJ」は今で言う“読モ”を
起用したハシリの雑誌でした。

都内の女子大生たちが大勢出て
いるから、必ずチェックしましたね。

当時は実践女子とか立教女子短大の
子とかがよく出ていて、むしろ
青学は、出遅れていましたね。


――知り合いも掲載されたりとか? 

山田:いっぱい出ていましたよ。
「JJ」には読者編集者もいて、
顔の広い彼女たちが、企画があると
声をかけるわけです。

当時はスキーやゴルフ、テニスと
いったサークルブームでしたから、
テーマに合わせて知り合いの
女子大生に声をかけるわけです。

「an・an」のような
ファッションショーに出るような
モデルではなく、自分たちと
等身大の子がモデルですから
親しみやすい。

そうした中から、
カリスマ、スターも現れました。


――どの様な方々が? 

山田:成城短大の樫本知永子さん。

現在は黒田知永子さんとして、
同じ光文社の「VERY」
(95年創刊)を経て、
「STORY」(02年創刊)などで
モデルをしていました。

東横女子短大の玉井亮子さん
(旧姓・高橋)や、
花田理美子(旧姓・紅谷)さんたちは
カリスマでしたね。

当時は、海外撮影もありました。

ちなみに「VERY」は結婚した
30代くらいが読者層の女性誌で、
「STORY」は子供もいる
40代くらいをターゲットにした
女性誌。

50代向けには「HERS」
(08年創刊、今年8月号を以て休刊)
もありました。

「JJ」の人気モデルと読者が
年を追う毎に、その世代向けの
女性誌が生まれていったわけです。


――山田さん世代のために
続々と新雑誌が創刊されて
いったわけですね。

山田:そうなんです。
今は60代向けの元気のいい
女性誌を待っているんだけど……。

元祖JJガールが読む、いい意味で
ミーハーっぽい雑誌が出て
こないんですね。

光文社に限らず、今は紙媒体が
大変な時代ですから、
なかなか難しいのでしょうけど。

景気が悪いから広告も入らないし、
若者はスマホばっかりですからね。

学食でファッション誌の
回し読みなんてないでしょうし。


――「JJ」の良さってなんだったのでしょう? 

山田:読者の志向を素早く嗅ぎ分ける力が
ありましたね。

「“なんちゃって”シャネル」を始め、
「JJ」ならではのタイトルの付け方も
秀逸でした。

「フクゾー」のトレーナー、
「ミハマ」の靴、
「キタムラ」のバッグという
“ハマトラ”(横浜トラデショナル)
ブームを作り出したのも「JJ」でした。

女子大生をターゲットにして
創刊され、後続誌も出てきたことで、
80年代の女子大生ブームにつながり、
セリーヌやディオール、
クレージュなどの
ハイブランドブームとの
相乗効果もあって、
赤文字系雑誌は伸びたのだと
思います。


――今の大学生はファッションに
興味がないとも言われるが……。

山田:女子大生にパワーがなく
なってしまったのかな。

ファストファッションのお店も
潰れる時代ですからね。

お金がないところに加えて、
コロナのせいで講義もリモートでは、
楽しいトレンドは生まれません。

淋しい限りですね。



創刊45年「JJ」が休刊-2.GIF
表紙を飾った新垣結衣(ガッキー)
いつもと雰囲気の違うキュートさ!



週刊新潮WEB取材班

2020年11月1日 掲載

新潮社



デイリー新潮 11/1(日) 5:57配信

最終更新:11/1(日) 5:57



https://news.yahoo.co.jp/articles/607d17377e15d150619e0e3677ba0b034e25bce7?page=1
https://news.yahoo.co.jp/articles/607d17377e15d150619e0e3677ba0b034e25bce7?page=2













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