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三遊亭円楽さん 脳転移の放射線治療をしたら「湯水のごとく言葉が出て」…4勤3休で高座に [三遊亭円楽さん 脳転移の放射線治療]

三遊亭円楽さん 
脳転移の放射線治療をしたら
「湯水のごとく言葉が出て」…
4勤3休で高座に


三遊亭円楽さん 脳転移の放射線治療.GIF
撮影:宮崎真



2019年7月に見つかった2・5センチ
の脳転移に対して、ガンマナイフ
という放射線治療を受けた。

ピンポイントで病巣に照射できるので
副作用はほとんどないという。

1回15分ほどの治療は3日で終わり。

ただ、感染を起こしたこともあって、
入院は1か月かかった。

それでも最後の10日間は
外出許可をもらって、
国立演芸場の8月の寄席に出た。

「初日は声がかれたんですけど、
脳転移のモヤモヤが消えて、
湯水のごとく言葉が
出てくるんですよ」。

連日、50分の熱演。

じっくり聞かせる
「浜野矩随(はまののりゆき)」
など好きな話を思う存分にやった。

落語家の仲間たちも心配で見にきた。

外出許可がうれしいのは、
落語ができるだけではなく、
弁当を買って帰れることもあった。

「悪いけど、病院の飯、
合わなくてね」。

退院翌日、20日の千秋楽には
仲間たちと祝杯を上げた。

「呼吸器の病気だから酒はいいんだよ」

実は、この時に見つかっていたのは、
脳転移だけではなかった。

頸部(けいぶ)のリンパ節にも
二つの転移があった。

このため、9月から月に
1度の薬物治療が始まった。

薬の名はキイトルーダ。

高額で話題になった
オプジーボと同系統の
新しい免疫療法の薬で、
保険で使えるようになったのは
17年から。

3か月に1度の検査で
リンパ節転移の縮小が
確かめられている。

「病気がいたずらしても、治療法はあるものだね」


4勤3休 落語の種まく


三遊亭円楽さん 脳転移の放射線治療-1.GIF
撮影:宮崎真


2019年9月から、月1度、
免疫治療薬のキイトルーダの
治療を続けている。

「副作用はありますよ。
吐き気と食欲不振と倦怠(けんたい)感。

隔週でつらい週がある。
体重も毎月3キロ前後増減します。
でも、高座は大丈夫」

2日に1度は全国を回って
落語をする日々は、
脳とリンパ節の転移が
見つかってペースダウンし、
昨年春、新型コロナで止まった。

「お休みをくれたという感じですよ」。

そんな時にカレンダーを見ていて
思った。

「歌丸師匠のせいなんだよね」。

日本テレビ系の「笑点」で
おなじみの歌丸さんは18年7月2日に
亡くなった。

そのほぼ四十九日に肺がんが見つかり、
百か日で手術、一周忌で脳転移発見。

「俺が病院に行くと、
木久扇さんが言うんだ。
『呼ばれてる』って。

仲良かったけど、
ほかのヤツを呼んでほしいなぁ」(笑)

昨年秋からは、客席を半分にした
状態で、少しずつ高座を再開してきた。

「4勤3休という感じ」で、
今はそれがいいペースだと思う。

人との距離を意識して、
趣味のゴルフにも行く。

「病気があっても、
病気で死ぬんじゃなくて、
寿命で死ぬと考えてる。

自分を育ててくれた落語界に
恩返しするつもりで、
地方にも落語の種をまく。

そういう気持ちがあるうちは
生かしてもらえると
思ってるんですよ」。

東へ西へと落語で駆け巡る。

(文・渡辺勝敏)
        ◇

落語家 三遊亭円楽(さんゆうていえんらく)さん(71)



読売新聞(ヨミドクター) 4/18(日) 7:14配信

最終更新:4/18(日) 9:56


https://news.yahoo.co.jp/articles/bba1311ee072b2ec10b5dab97ff7c657fa958a72
















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