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中田敦彦は「顔出し引退」でも成功できるのか? 芸能人のデジタル化と鍵を握る大ヒット曲『うっせぇわ』 [中田敦彦は「顔出し引退」]

中田敦彦は「顔出し引退」
でも成功できるのか?
芸能人のデジタル化と
鍵を握る大ヒット曲
『うっせぇわ』



中田敦彦は「顔出し引退」.GIF




3月12日、YouTubeに衝撃が走った。
 『中田敦彦、顔出し引退』

この10文字だけでは何が
起きたのかわからない人も
多いだろう。

だが、今後の芸能界やエンタメの
世界のみならず、私たちの暮らしまでも
大きく動かしかねないニュースだ。

実は「顔を出さない」ことはある種、
新たなトレンドになりつつある。

中田は3月いっぱいをもって
YouTube並びにメディアに
「素顔」で出演することを
辞める。

チャンネル登録者数371万人の
『中田敦彦のYouTube大学』
(3月16日現在)でも
顔を出さないという。

かといって芸能活動を
引退するわけではない。

これまで通りYouTubeを続けるし、
時にはテレビにも出演する。

では、今後はどうやって
活動するのか?

なんと「アバター」を
使うというのだ。

アバターとは、わかりやすく言えば
「自分を表すキャラクター」だ。

つまり、今後の中田は
ミッキーマウスなどと同じように
キャラになるということだ。

とはいえ、芸能人にとって
「顔」は命の次に大事と
言っても過言ではないはず。


いったいなぜ、そんなことを
するのだろうか?

中田が動画で語った理由は
3つある。

一つ目は、活動をYouTubeに
移したことで共演者がほ
とんどいなくなり、
自分のやりたいように
できるようになったこと。

二つ目は自身のコンテンツが
ビジュアルに左右されないこと。

中田の動画は授業形式で知識を
発信する。

顔が見られなくても
話している内容に価値があるので、
動画は見てもらえるという理屈だ。

そして、最大の理由はプライバシーの
問題だ。

近年、ネット上での誹謗中傷に
よって命を絶ってしまう人が
増えているように、顔を晒し、
名前を出して発信することが
リスクになっている。

中田の元にも様々な
アンチコメントが
届いているのだろう。

「一度有名になってしまって、
そこからトラブルに巻き込まれたら
ずっといろんなこと言われる。

顔知られてるっていいこと
ばかりじゃない」
と訴えた。

だが、
「顔を出さなくなったら
人気が下がるのでは?」と
思う人が多いだろう。

その予想は必ずしも
当たらないかもしれない。

なぜなら最近、顔を出さずに
爆発的な人気を誇る
音楽アーティストが
続出しているからだ。


直近では、『うっせぇわ』で
デビューしたAdoが良い例だろう。

『うっせぇわ』のMVはすでに
YouTubeで9600万回
再生されているが、
そこにAdoの素顔はなく、

アニメーションで構成されている。

インタビュー取材なども
アバターを使って対応しており、
素顔は秘密のベールに隠されたまま。

それでも社会に賛否両論を
巻き起こすビッグヒットを
飛ばしている。

そこにはルーツがある。

Adoは小学生の頃に「歌い手」に
ハマって音楽の道に進んだ。

「歌い手」とは大雑把に言うと、
ネット発の音楽アーティストを指す。

実は、歌い手の多くが顔出しを
していないのだ。

中田同様にアバターがいたり、
マスクをして半分顔を
隠している人もいる。

だが、その人気は凄まじい。

トップクラスの人気を誇る
「まふまふ」は、昨年、
東京ドームでの単独ライブを
完売した。

テレビの歌番組に出ているような
人気アーティストと呼ばれる
人たちでも、東京ドームを
満員にできるのはほんの一握りだ。

残念ながら昨年のライブは
コロナの影響で中止になってしまったが、
今年5月には史上初の東京ドーム
無料配信ライブを行うという。

そんなまふまふも顔出しは
基本的にライブのみだ。

顔出しをしないことは、
人気の要因の一つになっていると言える。

素晴らしい楽曲を出せば出すほど、
聴き手は
「どんな顔をしているのだろう」と
想像力を膨らませる。

そして、アバターのイラストが
より興味をかき立てる。
ミステリアスであることは、
今のミュージックシーンの
トレンドと言っていいだろう。

また、アバターで活動することは
他にもメリットがある。

キャラクターになってしまえば
「時間」を増やすことができるのだ。

いったいどういうことか?

例えば、着ぐるみを作れば
生身の中田がいなくても、
同じ時間に様々な場所で
稼働することが可能になる。

もちろんデジタルでも同じことだ。

これまでは現場に自分が
出向かなければならなかったが、
アバターなら何体でも増やすこと
ができ、体の数だけ中田の時間は
増えていく。

時間は誰にでも平等に存在する
唯一のものと言われ、今こうして
いる間にも消費している。

だが、アバターはその概念を
覆すかもしれない。

これは私たちの働き方を考える
上でも重要なファクターだ。

もしも自分のアバターが
外で勝手に働いてきてくれたら…
そんなありがたいことはないだろう。

そして、中田はアバターの
カウンターとなる場も用意している。

それがオンラインサロンだ。

動画で中田は、
「今後顔出しをするのは
オンラインサロンのみ」
と語っている。

つまり、今の生身の中田を
見るためにはお金がかかると
いうことだ。

オンラインサロンと言うと
「宗教だ」などと批判する人もいるが、
中田の顔を見たい人だけが
入ればいい話だ。

課金制にすることで
アンチを遠ざけることができる。

何より生身を目撃できることが
貴重な体験となり、中田「本体」の
価値はより上がる。

実は、前述のまふまふも最近CMで
初めて顔出しをした。

当然のように大きな反響を呼んだ。

これから中田は、
「メディアに顔出しをする」という
ニュース性の高いネタを
持つこともできたというわけだ。

とはいえ、成功するかどうかは
まだ誰にもわからない。

アーティストと芸人では、
求められることが大きく違う。

しかも中田は、Adoなどとは違い、
すでに10年以上も顔を晒して
しまっている。

ただ一つハッキリと言えることは、
中田の姿が見えなくなる以上、
コンテンツの精度がより
重要になるということ。

このチャレンジは、いわば芸能人の
デジタルトランスフォーメーション。

4月からの「中田敦彦」に注目だ。




谷田彰吾 | エンタメDX放送作家

TV・動画・広告クリエイターギルド
株式会社VVQ ファウンダー /
CEO。Twitter:@VVQ_SHOWGO 
【AI×クリエイターで
エンターテインメントのDXに挑戦】

 放送作家として『プロ野球戦⼒外通告』
『バース・デイ』、有吉弘⾏、乃⽊坂46、
池上彰、まふまふ などの番組を構成。

YouTubeでは『上原浩治の雑談魂』をはじめ、
過去に多数プロデュース。

2019年に株式会社VVQ設立。
『水曜日のダウンタウン』
『イッテQ』『アメトーーク』
『有吉の壁』『全裸監督』
『中田敦彦のYouTube大学』
『カジサック』などのクリエイターが参加。
著書『YouTube作家的思考』(扶桑社新書)


official site
株式会社VVQ(バーベキュー)3/16(火) 11:56


https://news.yahoo.co.jp/byline/showgotanida/20210316-00227715/














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