SSブログ
“新しいNHK”「答えは皆さまの声の中に」 ブログトップ

石原さとみから元SMAP、人気声優まで起用の“新しいNHK”「答えは皆さまの声の中に」 [“新しいNHK”「答えは皆さまの声の中に」]

石原さとみから元SMAP、
人気声優まで起用の
“新しいNHK”
「答えは皆さまの声の中に」



“新しいNHK”「答えは皆さまの声の中に」.GIF
生活科学情報番組「あしたが変わるトリセツショー」の
進行役は石原さとみ(読売新聞)


受信料値下げなど構造改革が求められる
NHKが、1年をかけて練り上げた
新年度の番組編成が始動した。

視聴者ニーズや期待度を
分析したというラインアップだが、
番組は国民の受信料で成り立つ
公共放送の要。

改編の大方針とされた
「新しいNHK」はどこに
感じられるのだろう。

総合テレビの編成を中心に
紹介する。

(文化部 旗本浩二)


「多用なニーズにマッチしたコンテンツを」

「新しいNHKらしさとは何か、
それはますます多様になって
いく視聴者の皆さまの
ニーズにマッチした
コンテンツを、様々な手段で
お届けし、社会にとって必要と
思われる公共メディア、
NHKならではの放送サービスを
発信していくことになると考えます」


2月の放送総局長の記者会見で、
総局長を務める正籬(まさがき)
聡副会長はこう説明した。

それに基づいて始まった新編成では、
まずは公共放送らしく報道番組を
強化した。

総合テレビの土曜午後8時55分は
「サタデーウオッチ9」。

土曜夜としては初めての
大型ニュース番組だ。

月~木曜午後5時は、
生活情報番組色が強かった
「ニュース シブ5時」を刷新、
全国の夕方の表情を伝える
「ニュースLIVE!ゆう5時」
とした。

これまで火~木曜午後10時放送だった
「クローズアップ現代+(プラス)」は、
曜日を月~水曜に変更。

2000~16年に放送の
午後7時半からの枠に戻し、
タイトルから「+」を外した。

森羅万象を取材し、
より幅広い層に深く
浸透させるための枠移動で、
桑子真帆アナウンサーが
キャスターを務める。

「聞かねばならない時が来る」
桑子真帆が明かした覚悟

1993年スタートの
「クロ現」は、長らく
キャスターを務めた
国谷裕子さんの存在感が大きい。

その姿を子供の頃から
見ていた桑子アナは
番組の記者会見で、

「ゲストと真正面から
向き合う姿が人として
大切だと思い、
ずっと憧れてきた。

でも“第2の国谷裕子”に
なるのでなく、自分なりの
アプローチでキャスター像を
作っていきたい」
と語った。

今春、放送30年目に入る同番組は、
扱うテーマの幅広さはもちろん、
“切れ味の鋭さ”にも定評があり、

スタジオ出演した政権幹部が
国谷さんの質問に困惑する場面も
しばしば見られた。

会見ではこうした
「公共放送と政治との距離」に
ついても質問が出たが、
松本卓臣チーフ・プロデューサー
(CP)は
「混迷の時代、政治の役割が
問われている。

世の中の人が抱く疑問をきちんと
聞いていく。

権力を監視するのは
ジャーナリズムの役割だ」と明言。

桑子アナも
「政治は国の方向性を決めるもので、
そこには世論が反映される。

その世論を作る材料となるのが
メディアの情報。

私も聞くべきことは、
聞かなければならない
時が来ると思う」
と覚悟を明かした。


家族視聴から年代別までゾーン編成

こうした番組を放送する時間帯にも
工夫を凝らしたのが改編の特徴だと
NHKは強調する。

それが「ゾーン編成」だ。

狙った視聴者層が見やすい
時間帯にオススメ番組を
固める手法で、
午後7時半~同8時40分
過ぎまでを
「家族視聴など幅広い視聴者に
向けたゾーン」とし、

「クロ現」のほか、
開発番組からレギュラー化した
生活科学情報番組
「あしたが変わるトリセツショー」
(木曜午後7時57分)や、

固定ファンのいる
「サラメシ」
(同7時半、関西は日曜午前8時)、
「ブラタモリ」
(土曜午後7時半)などを並べた。

午後10時台は
「大人の教養・エンタメゾーン」で

「ドラマ10」

「歴史探偵」

「SONGS」

などを放送。

その後を
「若年層ターゲットゾーン」として、
まずは月~木曜午後10時45分から、
15分間の連続ドラマ枠「夜ドラ」を
編成した。

第1弾として4日から
青春ミステリー
「卒業タイムリミット」
が始まった。

それにより若い世代を引き付け、
午後11時からの
「阿佐ヶ谷アパートメント」(月曜)、

「100カメ」(火曜)、

「ヒューマニエンスQ(クエスト)」
(水曜)
などへの流れを生み出す。

ちなみに「大人」とは、
20~50代、
「若年層」は4~19歳を
中心としつつ20代も
包含したイメージらしい。


視聴者の生活スタイル想像して編成

報道や娯楽など各ジャンルの
放送時間比(週間)をみると、

総合テレビでは、
ざっと
報道42%、

教養24%、

娯楽23%

となる。

公共放送だけに報道番組の
比率が高いが、娯楽も5分の1を
超えており、この10年はほぼ
同水準で推移している。

2021年度からの3か年経営計画には、
制作総量の削減が盛り込まれ、
内容が重複する番組
はかなり整理したらしいが、

例えばドラマでは制作タイトル数は
あまり変わっていない。

番組表を見ても正直、
全体的にさほど目新しさはなく、
果たしてそこに視聴者ニーズや
期待が寄せられていたのか
疑問も残る。

この点について、
今回の番組改編を担当した
メディア戦略本部の
篠田恵一専任部長が説明してくれた。

「世論調査などでニーズを調べたところ、
やはりニュースや教育・次世代番組、
福祉番組に高い期待が寄せられました。

もちろんドラマなどの
エンタメ番組にも
ニーズはありました」。

その上でゾーン編成の意義を
強調する。

放送局としては当然の手法だが、
「それをより一層心がけ、
テレビの前にいる人の
家族構成や生活スタイルを
想像して編成していきました」。


その好例がEテレ
「おかあさんといっしょ」
の再放送を、午後4時台から
同6時台に繰り下げたことらしい。

保育園に子供を預ける共働き
世帯の増加を受けての変更で、
確かに生活実態の変化に
対応したもののようだ。


食い止めたいテレビ離れ


“新しいNHK”「答えは皆さまの声の中に」-1.GIF
新たに番組を担当するアナウンサーらが
3月に記者会見した
(左から首藤奈知子、片山千恵子、
赤木野々花、渡辺健太)(読売新聞)



ただ、SNSが浸透する中で
若者を中心としたテレビ離れは
深刻だ。

今回の改編でもそれを
食い止めようと必死だ。

目玉の
「サタデーウオッチ9」も、
赤木野々花アナを中心に
若手アナウンサーがずらり。

広報局によると
「平日の『ニュースウオッチ9』の
視聴者に加えて、より若い視聴者にも
見てもらいたい」という。

キャスターを務める
赤木アナは3月の
放送総局長記者会見で
「若いアナウンサーも
多いですけど、
ニュース番組ですので、
皆さんの命、
暮らしを守るという
使命は変わりません。

頼りないと思われない
ようにみんなで
頑張っていきたい」
と決意を表明。

リポーター役の
ホルコムジャック和馬アナは
「出演するアナウンサーの
多くが20代、30代で、
このフレッシュさを
生かして新たな視点からも
ニュースを掘り下げて
いければと考えています」
と若さを強調した。

4月2日の初回は
元SMAPの香取慎吾が
ゲストで、ウクライナ侵攻に
関してもコメントしてもらった。


また、「トリセツショー」の
進行役には、女優の石原さとみを起用。

Eテレ「ワルイコあつまれ」
(土曜午前10時15分ほか)は、
香取のほか元SMAPの
稲垣吾郎、草なぎ剛による
教育バラエティーだ。

さらに「クロ現」では、
安元洋貴、小松未可子、
中井和哉といった人気声優が
ナレーションを担当。

局アナでなく、彼らの若年層への
発信力にあえて期待し、

「この人が読んでいるのなら
一度見てみよう、と思う視聴者が
一人でも増えれば」
と松本CPは願う。

レギュラー化を目指して
昨年5月から連打された
様々な開発番組の中には、
若い世代を意識し過ぎたのか、
お笑いタレントやアイドルが
多く出演していたが、

最終的にレギュラー化したものは
ほとんどない。

だが現状でも、
情報バラエティー番組を
中心に民放のような
演出の番組は少なくない。


例えば、タレント出演者のほか、
画面の端に出現する小窓に
スタジオ出演者の顔を映し出す
“ワイプ”演出は、
今やNHKでも日常的に
使われている。

「サタデーウオッチ9」も
例外でなく、ウクライナ侵攻の
ニュースの間も香取の表情が
映し出され続けた。

3月の総局長会見でワイプが
増えている点を問うと、
番組制作を統括する
若泉久朗理事は
「ワイプには番組ごとに
演出意図があると思うが、
使うことに無自覚に
なってはいけない」
と答えた。

とはいえ、若い世代に情報を
届けたいNHKの意欲は強く、

「新しいNHK」もそこが
主眼なのかとも感じられる。

中高年視聴者の中には
「これが国民の受信料で
作られる番組か」
と首をひねる人もいるだろう。


時代の変化、公共放送が扱う番組とは?


“新しいNHK”「答えは皆さまの声の中に」-2.GIF
東京・渋谷のNHK放送センター(読売新聞)


「テレビがあればNHKと契約義務」
というのが今の受信料制度だ。

2017年の最高裁判決は、
受信料制度を
「特定の個人や団体、
国家機関から財政面での
支配や影響が及ばないよう、
NHK放送を見られる
環境にある人に広く公平に
負担を求めたもの」
と位置づけ、合理性を
認めている。

NHKを見ないから
といって断ることは
できないのだ。

しかし、昭和のテレビ黎明(れいめい)期とは
比べものにならないほど、生活様式が変化し
娯楽の選択肢は広がっている。

公共放送の事業範囲や扱う
番組ジャンルを再考してみる
時期に差し掛かっている
のかもしれない。

これを幹部にぶつけると、
「ニーズがある以上、
娯楽番組も放送するのが
公共放送。

教育・教養番組だけやって
いればいいというのはおかしい」
と反論された。

伝統ある大河ドラマ、
連続テレビ小説、
紅白歌合戦……。

なるほど、娯楽番組でも
国民生活に深く根付いている。

どこまで受信料で支えるべきか、
判断は容易でない。

この点、篠田部長が改めて
説明する。

「今回の改編では、
視聴者起点、原点に
立ち返りましたが、

もし疑問の声があるなら、
納得して受信料を
支払っていただけるよう番組を
改善していかないといけない。

だから皆さまの声の中に
答えがあると思います」。

新編成は始まったばかり。

どんな番組が繰り出されるか
注目したい。




“新しいNHK”「答えは皆さまの声の中に」-3.GIF
決意を語る桑子真帆アナ

読売新聞オンライン 4/10(日) 7:07配信

最終更新:4/10(日) 18:54


https://news.yahoo.co.jp/articles/b6d8795635bf2e29cb6c90655e794d8039e080d0?page=1
https://news.yahoo.co.jp/articles/b6d8795635bf2e29cb6c90655e794d8039e080d0?page=2
https://news.yahoo.co.jp/articles/b6d8795635bf2e29cb6c90655e794d8039e080d0?page=3
https://news.yahoo.co.jp/articles/b6d8795635bf2e29cb6c90655e794d8039e080d0?page=4





























nice!(0)  コメント(0) 
“新しいNHK”「答えは皆さまの声の中に」 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。