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春風亭昇太、中退した母校・東海大の客員教授に就任「そこそこうまいことやってきて…」　[春風亭昇太、中退した母校・東海大の客員教授]

春風亭昇太、中退した
母校・東海大の客員教授に就任
「そこそこうまいことやってきて…」

東海大海洋学部客員教授に就任した春風亭昇太
（右）は東海大・山田清志学長から
委嘱状を授与（報知新聞社）

日本テレビ系演芸番組「笑点」の司会を
務める落語家・春風亭昇太
（落語芸術協会会長）が
東海大海洋学部（静岡）の
客員教授に就任した。

５日、東京・東海大高輪キャンパスで
委嘱式に出席した。就任は１日付。

静岡・清水出身で東海大第一高
（現・東海大翔洋高）から
東海大に進学した昇太は、
山田清志学長から委嘱状を
受け取り
「光栄なお話しで責任を感じています」
とあいさつ。

「落語家になって４０年
なんですけれど、
そこそこうまいことやってきて、
人との接し方とか…。

落語は演劇の中の一部だと
思っていまして、
世界でも日本にしかない
演劇のスタイルで、
培ったものをお話しして
いきたい」と
抱負を語った。

昇太は東海大文学部を中退し、
８２年に春風亭柳昇に入門した。

「大学で落語に出会って夢中に
なって。なるべく早く落語家に
なろうと思って。

卒論を書かなかったんですよ。
（落語界では）中退も
はくがつくかなと
思ってやめてしまって。

でも噺家になって勉強している
夢を見るんです。

何で卒論書かなかったんだろうって。

大学時代は特殊な４年間で、
これだけ集中できる時間はない。

ボクの失敗も学生に伝えて
いければと思います」と
話した。

笑点メンバーでは三遊亭円楽、
林家たい平が大学で授業などを
行っている。

「それとなくリサーチしています。
『教えてくれ』と言うと、
上から目線で言ってくるので…。

円楽師匠は
『色んな学校でしゃべっている』
と自慢げに言うので、
『ボクもやってますよ』と
言いたい」と
笑わせた。

１１月２２日には
静岡・清水キャンパスで
特別公開授業を行う。

ライフワークとしている
城郭研究や話芸などを
伝える予定で
「静岡にはいいお城が
たくさんあるので…」と
学生と城めぐりなどの
プランもぶち上げた。

最後はなぞかけを披露。

客員教授とかけて、
「ストライキととく。
その心は“こうぎ（講義・抗議）”
しまくります」と
答え拍手を浴びていた。

東海大海洋学部の海洋文明学科には、
日本固有文化などの研究分野があり、
昇太を客員教授に招いた。

来年４月からは海洋文明学科が
人文学部に移行する予定。