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西島秀俊、50代になっても活躍の背景に「20代での5年間の沈黙」 [西島秀俊、50代になっても活躍の背景]

西島秀俊、50代になっても
活躍の背景に
「20代での5年間の沈黙」


西島秀俊、50代になっても活躍.GIF
映画やドラマの第一線で活躍し続けている
(時事通信フォト)(NEWSポストセブン)


NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』で、
“漫画家・石ノ森章太郎の大ファンの
気象キャスター”という役どころを
演じて話題の俳優・西島秀俊(50)。


今年3月に節目となる50歳を
迎えた彼は、なぜ約30年にわたって
第一線で活躍し続けることが
できたのだろうか。


1992年から俳優としてのキャリアを
スタートさせた西島秀俊。

当初は端正な顔立ちと爽やかな
雰囲気が特徴のいわゆる
“アイドル路線”で売り出され、

1993年には最高視聴率31.9%を
記録したテレビドラマ
『あすなろ白書』(フジテレビ系)
への出演などをきっかけにブレイク。

一躍人気俳優の仲間入りを果たした。

だが1997年からは一時的に
テレビドラマの世界と距離を
置くようになる。

映画評論家の小野寺系氏によれば、
この時期に西島秀俊は役者
としての個性を確立することに
なったようだ。

「西島秀俊さんは今年50歳を
迎えるまで、若手から中堅、
ベテランへとイメージを
更新しながら、テレビドラマ、
映画に出演し続けている、
誰もが知る人気俳優です。

若手時代に、いかにも
トレンディドラマらしい
テレビドラマ『あすなろ白書』で、
ゲイであることを隠す、
さわやかでリッチな青年の役を
演じて、広く人気を獲得しました。

しかし、人気俳優としての
ポジションが確立した矢先、

1997年以降、
5年間テレビドラマから
離れることになります。

これは、
アイドル的な売り方を
しようとした事務所と、
演技派の道に進みたい
西島の方向性の違いが
あったことが原因と
言われています。

そんな時期に、
諏訪敦彦や黒沢清など、
気鋭の映画監督の映画に
出演しています。

黒沢清監督の映画『ニンゲン合格』
(1999年公開)で演じたのは、
事故に遭った中学生が、
10年間昏睡状態で眠り続け、
大人になってから目覚めた
主人公の役。

身体は大人なのに精神は子どもと
いう難しい設定を、どこか
妖精のような浮世離れした
雰囲気で演じ、評価を高めました」
(小野寺氏、以下同)


世間一般から見れば“干された”と
いうようにも映ったかもしれないが、
むしろ仕事を選ぶことで西島秀俊
という役者が誕生した。

そもそも彼は膨大な映画を
浴びるように鑑賞し、
表現や作品に対して
強いこだわりも
持っていたという。

「もともと、子どもの頃から
映画に憧れがあり、映画を
数多く鑑賞し、古今東西の
タイトルに通じているほど
シネフィルな西島にとって、

この時期の人気俳優としての
一時的な脱落は、後のことを
考えれば良い流れだったと
考えられます。

作家性の強い監督たちとの仕事に
落ち着いて取り組めたことが、
本人の役者としての成長を促し、
周囲の状況を良い方向に
変化させることになったと
いえるでしょう。

年齢のことを考えても、
アイドル的な人気俳優からの
脱皮は正解だったといえます。

もう若手とはいえない、
30代から40代にかけては、
大人の男の魅力を発揮して、
よりリアリティのある演技と、

ストイックに鍛え上げた
肉体で幅広い役をこなし、
多くのテレビドラマで
それまで以上の
西島フィーバーを
起こすことになります」

もちろん、一時的に表舞台から
遠ざかる役者は西島秀俊だけ
ではない。

だが彼の場合ユニークなのは、
それがテレビで人気を得るための
単なる“充電期間”ではなかった
という点だ。

そのことは、テレビに
復帰してからも、
相変わらず作家性の強い
映画作品に出演し続ける
西島の姿勢からもうかがえる。

「商業的な作品を含めて
幅広く出演するように
なったとはいえ、
作家的な映画への出演も
継続しています。

イランのアミール・ナデリ監督の
『CUT』(2011年)では、
本人のイメージと近い
シネフィルの主人公を演じ、

何度殴られても数々の映画作品への
愛によって耐え抜くという、
本人を象徴するような役柄が
印象的でした。

俳優として人気があればあるほど、
映画鑑賞をするような時間が
削られるジレンマがあることを
考えると、西島ほど映画自体に
強い愛情やこだわりがあり、
作品への確かな目を持った
人気俳優という存在は
希少だといえます。

その能力は、出演作品選びにも
役立っているはずです」

『おかえりモネ』に出演するほか、
5月31日スタートの連続ドラマ
『シェフは名探偵』
(テレビ東京系)では主役を
務める西島秀俊。

さらに今夏公開予定の
主演映画『ドライブ・マイ・カー』は、
村上春樹の短編小説を原作に、
国際的な評価も高い映画監督
・濱口竜介が監督・脚本を
務めるという、作家性の強い作品だ。

人気絶頂だった20代の頃に、
一過性の流行に惑わされる
ことなく先を見据えて仕事に
取り組んだからこそ、

サステナブルに活動を続ける
現在の西島秀俊の姿があると
言えるだろう。

50代を迎えたこれからの
活躍にも期待したい。


西島秀俊、50代になっても活躍-1.GIF
身長178センチ、西島秀俊の全身姿。
笑顔が印象的だ



◆取材・文/細田成嗣(HEW)


NEWSポストセブン 5/28(金) 16:05配信


最終更新:5/28(金) 16:42


https://news.yahoo.co.jp/articles/876d183e3efcb3461a7ed877a0e38a58c3ebd9c6?page=1
https://news.yahoo.co.jp/articles/876d183e3efcb3461a7ed877a0e38a58c3ebd9c6?page=2













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